top of page
  • 執筆者の写真北林陽児

補足:体感覚と言動の仕組み

昨日のブログではイライラを解消した事例を紹介しました。

https://www.kotoba-suru.com/post/20230419


今日は、その事例について少し補足してみようと思います。



皆さんは、身の回りに、愚痴や文句ばっかり言っている人、あるいは、すぐイライラしたり怒ったりしている人はいないでしょうか?


まあ、実は私自身もそういう感じだった時代が長かったのですが、別に望んでそのような行動をとっているわけではありません。


そういうのは良くないことで、もっと優しくなりたいとか、穏やかになりたいとか思ってはいるのですが、気付くとそういう言動をとってしまいます。



では、どのような仕組みでそのような言動が起きるかというと、実は、体の中の感覚に原因があります。


全ての感情にはそれと紐づく体の感覚があって、例えばイライラしているときには、体のどこかに、なんらかの不快な体感覚を感じています。


この不快な体感覚に支配されて、愚痴や文句や怒りの言動をとってしまいます。


その不快な感覚はどのようにして生じるかと言うと、なんらかの嫌な出来事があって、いやな刺激を受けたときに生じてきます。


この仕組みを整理すると、


①何らかの出来事に出会って、心にインプットが生じる。

②不快な体感覚が生じる。

③愚痴や文句や怒りの言動をアウトプットする。


という流れになっています。


ここで、①の出来事と ②不快な対感覚 が強く紐づいてしまっていて、自分の意志とは関係なく、自動的に不快感が発生する仕組みが心の中にあると、③の言動は不可避となってしまいます。


感情的な人、怒りやすい人、とかそういう感じですね。



そこで、この問題に対する理想的な対処法は、①と②の紐づきを壊してしまうわけです。


その出来事が起きても、不快な体感覚が起こらずに平静でいられるようにしてしまえば良いのです。


そうすると、③のような問題行動も発生しなくなります。


これはつまり、心の仕組み自体を変更するということであり、これができればイライラや怒り自体が湧かなくなるので、怒りを制御する必要がなくなります。


「アンガーマネジメント」という言葉がありますが、これは怒りは生じることを前提として、その怒りをマネジメントするスキルです。


先ほどの流れでいうと、②は起きてしまった前提で、③の段階で不適切な行動をとらないように制御するスキルがアンガーマネジメントです。


このスキルの問題点は、②の不快感はすでに生じてしまっているて、その症状に対処するという対症療法にすぎないということです。


そうではなく、昨日ブログで紹介したイライラを解消した事例では、そもそも②の不快感が自動的に生じてしまう心の仕組みを壊しています。


そうすることによって、イライラや怒りから根本的に解放されるわけですね。


分かってもらえたでしょうか・・・。ちょっと理解しにくい話だったかもしれませんね。





Comentários

Avaliado com 0 de 5 estrelas.
Ainda sem avaliações

Adicione uma avaliação
bottom of page