蔑ろ心の状態をよい状態に保つための方法は様々あって、私も含めて様々な人が紹介していると思います。
そのような中で、それらの方法に共通的に必要な基礎能力というものがあります。
それが、自分で自分の気持ちを把握する能力です。
自分は、今、辛いのか、悲しいのか、怒っているのか、寂しいのか、そういう気持ちを自分自身で気づけることがメンタルスキルの基盤です。
そして、そもそもメンタルの調子が悪くなる原因は、その逆で、自分の気持ちに気づかなかったり、無視したりすることです。
従って、自分の気持ちに気づく能力が高ければ、そもそもメンタルを崩しにくくなります。
と言う前提のもとに、今日は自分の気持ちを把握するためのヒントを一つご紹介します。
それは、「人は必ず相反する2つの気持ちを心の中に持っている」ということです。
これは逃れられない絶対的な命題といってよいでしょう。
例えば、朝布団から起きていたくないな・・・と思ったとします。
その裏側には、「起きなければいけないぞ・・・」という気持ちがあります。
起きなければいけないという考えが全くないのであれば、黙ってそのまま寝ているだけのことであって、「もっと寝ていたい」という思いが生じることはありません。
つまり、1つの考えや思いや気持ちが生まれた瞬間に、同時にそれとは全く逆の考えや思いや気持ちや生まれています。
もしもあなたが「そんなことはない」と言うのであれば、それはその反対の気持ちに、気づいていない、認めていない、無視しているに過ぎません。
そして、冒頭に述べたように、それはメンタルの調子を悪くする原因となります。
では、どうして気づかないとか無視するということが起きてくるからというと、2つの考えが正反対であるがゆえに、片方は歓迎すべきもので、もう片方は否定すべきものになってしまいがちだからです。
例えば、勤勉で頑張り屋さんな人がいて、朝は辛くても早く起きなければいけないと考えているとします。
この人は、まじめで勤勉ですから「早く起きなければいけない」という気持ちは当然のことであって、望ましい気持ち歓迎すべき気持ちです。
しかし、その一方で「もっと眠っていたい」という気持ちは、怠惰で悪い恥ずべき考えで会って、そういう気持ちを自分が持っていることを認められません。
そして、この相反する2つの気持ちには重要な特徴があって、それは片方が強くなると、もう片方も強くなってゆきます。
これは、誰かに何かを禁止されればされるほど、やりたくなってしまう現象ですね。
恋愛も障害が大きければ大きいほど盛り上がってしまうわけです。
あなたが、何かに苦しんでいる時、悩んでいる時、メンタルを崩している時とは、自分の本当の気持ちを無視してないがしろにしすぎている時です。
余りにも頑張りすぎて「もっと眠っていたい」という気持ちを無視して勤勉に働きすぎたときに、あなたの心と体は悲鳴をあげるというわけです。
そういう問題を解決する方法は、自分の気持ちに気づいて認めてあげることです。
だから冒頭に書いたように、自分の気持ちを把握する能力がメンタルスキルの基盤であり、その能力が高ければメンタルを崩さないというわけです。
そして、自分の気持ちを把握するためには、自分が意識的に思っているのとは正反対の考えや思いや思考を、必ず持っているという前提にたつことなのです。
そういう正反対の気持ちを見つけ出して、認めることができれば、悩み、苦しみ、メンタル不調から解放されます。
私は長年 自分の気持ちを見ないようにしてきたようです
気持ちを把握すること、正反対の気持ちも見つけること
トライしてみます mocco