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  • 執筆者の写真北林陽児

感情を手放す方法

個人的な見解ですが、人間にとって一番大切なものは感情ではないかと思っていて、全ての行動は感情によって方向づけられているのではないかと思っています。


先日紹介した『EQ 心の知能指数』によると、感情を司る脳の部分を損傷すると、物事の優先順位をつけられなくなって、行動を起こせなくなるそうです。


これは、私たちが何かの価値判断をする際には、感情に基づいて行っていることを意味しているそうです。


つまり、根本的には、快感情をもたらすものは価値があると評価され、不快感情をもたらすものは価値がないとか害悪と評価されるわけです。


価値という言葉からはお金を連想しがちな気がするのですが、最終的には心とか感情にまで還元されるわけですね。



認知行動療法では、人間がもつ要素として認知、感情、行動、身体反応という4つがそれぞれ独立して、相互に影響していると考えられています。


しかし、私自身のセッションの経験から言わせてもらうと、感情の影響力は、他の三つよりも格段に強いように感じています。


私のセッションでは、心に溜まった感情を処理することが良くあるのですが、その瞬間に認知、行動、身体反応は大きく変化します。


例えば、「私の目は小さくて、自分の顔が大嫌い」という認知を持つ人が、目や顔に対する不快感情を処理するだけで「目は普通だと思うし、自分の顔がむしろ好き」というふうに簡単に変化します。


認知行動療法は、4要素のうち感情、行動、身体反応は意図的にコントロールできないものとして、認知にアプローチする心理療法なので、そもそも感情は意図的にコントロールできないという前提に立ってしまっています。


しかし、実際のところ、感情にアプローチする方法というのは沢山あって、それによって先ほどのような大きな変化を生み出すことができます。



ということで、今日は、その感情へのアプローチ方法である「セドナメソッド」を紹介します。












これは、心の中に握りしめている感情を「手放す」というスキルで、非常に有効性の高いので、私のセッションの中でも使うことがあります。


心の中に握りしめているという表現を少し説明させていただくと、ある刺激とある感情とが紐づいている状態を意味しています。


例えば、「親に会うと、いつも不快な感情が湧きおこってしまう」というような場合には、親という刺激と不快な感情が紐づいているということです。


親に会うと、意志とは関係なく自動的に不快感情が湧きおこるという感じのことですね。


セドナメソッドでは、この紐づきを壊して、自動的な感情発生をなくしてしまうことができます。



この紐づきを壊すことができれば生活の中に大きな変化が生まれます。


例えば、


・行列や渋滞でもイライラしなくなる。


・部下がミスをしても怒鳴ったりしなくなる。


・自分がミスをしたとしても、冷静でいられる。


・苦手な人と一緒でも平気でいられる。


というような変化が起きるわけです。


もちろん上記は一例にすぎなくて、生活の中のありとあらゆる場面での問題に応用することができます。


また、重要なポイントは、感情を手放すと言っても、感情を失うという意味ではありません。


そうではなくて、特定の刺激と結び付いた自動発生をなくすというだけのことです。


感情そのものを失ってしまうということではありませんから、ご安心くださいね。



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