2月頃に、ストレスフリーになる方法について書いていたのですが、途中で終わっていたので、その続きを再開しようと思います。
これまでの関連記事で語ってきたこと
これまでの関連記事をざっくりとまとめると、ラザルスの二次評価理論に基づいて考えると、ストレスフリーになるためには、①自己肯定感を高める ②自己効力感を高めるの2つの方法があります。
これまでの記事では、自己肯定感を高めるということについて、具体的な方法を含めて説明してきました。
当時は別にどうという記事でもないと思っていたのですが、改めて読み返してみると、結構重要な内容を書いていました。我ながら良い記事ですね。
自己効力感とは何か?
さて、ということで、今回からは、ストレスフリーになるための第2の方法として、自己効力感について語っていきます。
自己効力感は、単純に言ってしまえば、「自信」と似たようなものです。
特に根拠もなく「できる」と思えること。といった感じでしょうか。
かなり有名な心理学者で、バンデューラーという学者が提唱しています。
バンデューラーによると、自己効力感が高い人は難しいことに対しても積極的に挑戦できること、その挑戦に成功するために必要な努力も実際にできること、その結果として実際に成功しやすい。としています。
自己効力感が高ければ、挑戦→努力→成功という一連の流れを簡単にできてしまうわけです。
また、自己効力感には、「ストレス耐性を高める」というもう一つの重要な側面があります。
これは、大学で使う心理学の教科書にも記載されていることです。
なぜ自己効力感でストレス耐性が高まるか?
まず、ストレスはどんな時に生じるかと言うと、
①ある出来事が起きて、それが危機だと思う
②自分では、その危機に対処できないと思う
この2つを満たしたときに、ストレスが発生します。(ラザルスの2次評価理論)
逆に言うと、①か②のどちらか1つでも欠ければ、ストレスは発生しないわけです。
ここで、自己効力感とは「できる」と思えることですから、危機に直面したとしても、「対処できる」と感じることができるわけです。
従って、ストレスは発生しなくなるというのが、ストレス耐性の高さの理由です。
自己効力感はどうやって高めるか?
バンデューラーは、自己効力感を高める方法として、以下の4つを提唱しています。
①成功体験を積む。
②誰かの成功体験を見たり聞いたりする。
③誰かから「成功できるんだ」と説得される。
④成功時の情動を体験する
どれも成功に関係したことですね。つまり、心の中に成功できるという気持ちを作り上げる方法として、4つが挙げられているわけです。
ちなみに、よく巷にあふれる完全なる間違いとして「成功体験を積んで自己肯定感が高めよう」という言説があるますね。
成功体験によって高まるのは、自己肯定感ではなくて自己効力感です。
この2つは字面は似ていますが、内容はかなり大きく違います。
心理学関連の用語は、人によって理解や用法がことなっていることが良くあります。
ただ、自己効力感は提唱した人による明確な定義があるので、割と理解しやすい言葉です。
もっと簡単に高める方法はないのか?
ただ、ぶっちゃけた感想として、上の4つの方法はなんかあまりパッとしないなと思います。
「成功体験を積め」とアドバイスが、自己効力感が低くてストレスに日々苦しんでいる人にとって、何の役に立つというのでしょうか?
成功できないから苦しんでいる人に「成功しろ」と言い放つことは、
足を骨折している人に「走れ」と言うのと同義で、あまりにもバカバカしいと思いませんか?
まあ、この種の謎の言説も、心理学とか自己啓発のカテゴリでよくありがちですね。
なんだか、今日は、辛口批評が多いですね・・・笑。
と言うのも、もっともっと簡単に自己効力感を高める方法があって、せいぜい1時間もあれば、別人のように高めることができるからです。
まあ、と、いうことでいよいよ!話が盛り上がってきましたので、次回お楽しみに!
ということで今日はここらへんで終わりましょう笑
2月13日の続き、待ってました!
「成功体験を積めというアドバイスが…日々苦しんでいる人にとって、何の役に立つ…?」のところで、ブンブンブンブンと激しくうなずき、次の骨折の例えのところでは涙がじわーと出てきました。
せいぜい1時間もあれば別人のように高まる⁈ええええ?!?とテンション MAXになったところで「また次回」、ずっこけました。
次回も楽しみにしております。
でもすぐに知るのはもったいないかも、です。