謎の大冒険を好む大金持ち
2週間ほどブログが止まっていました。
その間に世間では様々な話題があったようで、今日はその中で、潜水艇タイタン号について語ってみようと思います。
大金持ちが何人か乗って出港したタイタン号は、深海に沈んだというか爆縮したということのようですね。
ここで、ちょっと不思議に思うことは、彼らのような大金持ちが何故、そんな命の危険をさらすような冒険をしなければならないのか・・・ということです。
そもそも、今回の件に限らず、大金持ちの人が命の危険を伴う謎の大冒険に出るという話はたまに耳にする気がします。一体どうして・・・というのが今日のテーマです。
人格のBig5理論によると・・・
人間の人格・性格を解明するというのは、心理学の大きな分野のひとつです。
現在のところ有力な説明は、Big5理論というもので、人格は5つの要素の混合によって説明できるとされています。
5つの要素とは、開放性、誠実性、協調性、神経質傾向、そして外向性の5つです。
この中で、今日のテーマに対しては外向性が強く関係しています。
外向性というのは、好奇心の求めるままに外へ外へと行動していく人格特性のことです。
より詳しく説明すると、「ネガティブな刺激に対する鈍感さ」のことと言われています。
つまり、辛い事態や苦しい事態に直面したとしても、心の中では「辛い、苦しい」とは感じないということです。
ネガティブな刺激に対して鈍感だと、危険なことがむしろ楽しく気持ちよく感じられるので、リスクとスリルを求めて、日常の外側にある冒険や挑戦を喜んで向かってゆきます。
例えば世界的なトップ登山家について、人格検査を行うと、外向性が非常に高いことが分かっています。
命を危険に晒すような冒険の場でこそ、彼らは輝くわけですね。
外向性が非常に高い人は、2種類にわかれる?
外向性のお話で、「なぜ危険な行為をするのか?」ということは説明したわけですが、では、どうして大金持ちがそのような行動を好むのでしょうか?
外向性の高い人は人生を通じてずっとリスクとスリルを求めて行動するわけですが、そうすると成功的な結果を得る人と、失敗的な結果を得る人に二極化します。
その成功側の人々が大金持ち、自分一代で大きな財をなしたような人々です。
大金持ちになるためには、事業や投資などで何度も大きな勝負に打って出なければなりませんが、それが彼らは楽しくてしょうがないわけです。
この典型例が、スティーブジョブスやイーロンマスクのような起業家であり、世界的に著名な登山家や冒険家の人々です。
その一方で、ハイリスクな行動で失敗する人々もいます。
その典型例が刑務所にいる囚人の人々で、彼らの人格検査でも外向性が非常に高く出ます。
「ハイリスクな行動」の中には、犯罪行為も含まれるわけで、ルパン三世なんかは典型的な外向性の高い人と言えるでしょう。
あるいは、成功すれば名声を得る冒険家も挑戦を続けていけば、いつかは失敗して命を落としてしまうこともあるわけです。
このように、「外向性が高い」という性格特性は、大金持ちになる要素であると同時に、危険な冒険を好む要素でもあるわけです。
実態としては、成功よりは失敗の確率のほうが高いですから、あのような数少ない大金持ちの裏側には、膨大な数の失敗者がいると思われますが。
逆に外向性が低いとどうなるのか・・・?
さて、このようにBig5理論と言うものは、世の中で起きている現象について、人の性格という側面から説明することができます。
特に私は、この外向性の話が好き、というか、今日の話とは逆に、「外向性が低い」つまり内向性についての話がすきです。
しかし、今日はもうたくさん書いてしまったので、例によってまた次回・・・笑
めちゃくちゃおもしろかったです!
大昔の小中高校のころの同級生の顔を思い浮かべたりして、ナルホドナルホド…。
で、内向的な方の話になると、ドキドキドキ、自分のことどんなふうに出てくるかな、でも自分は外向的な面と内向的なところとミックスされてる(誰でもそうか。)、果たして…。
と、いつもいいところで次へ続く、北林先生のいつものパターンですね。(^-^)
次回も楽しみです!
個人的には、社会的にも経済的にも成功しておられるあの人やこの人は、ばーーーっと気晴らししないといられないストレスがあるから、冒険や勝負に出られるんだろうなと思ってました。