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執筆者の写真北林陽児

イメージと言葉の複合で理解を深める。

前回のブログでは、私の行っていることばにする®の手順というか、方法について書いてみましたね。


その中では、瞼の裏にみえるイメージというものは、心そのものなのだということを書いていましたね。


また、そのイメージが喋りだすので、その言葉に耳を傾けることが重要であると書きました。


ここで、ことばにする®の特徴が明確になっていて、それはイメージと言葉を両方使うスキルであるということが示されています。


また、言葉に関して言うと、自分からイメージに向かって話しかけるのではなく、耳を傾けるという逆方向の行動である点も特徴的であると言えますね。


イメージを用いた心理療法のスキルは結構ありまして、教科書的には、リハーサル法というのが紹介されています。


リハーサル法というのは、スポーツ選手が試合の前に、うまいことプレーしている状態をイメージしておくような方法で、準備的な有効性があります。


あるいは、壺イメージ療法というスキルも有名で、心の要素が入っている壺をイメージしてその壺の中に入ることによって、感覚を味わうというスキルもあります。


壺イメージ療法では、体感覚を引き出して、それを味わうことで心と向き合うという点で、ことばにする®と似ていますね。


単に、視覚的イメージだけを使うのではなく、体感覚に注目するというのはとても重要なことです。


体感覚を味わえば、その体感覚がどんなものでどんな気持ちになるか、どんなことを思い出すかなどの話が出てきて、自己理解や自己受容が深まることと思います。


ここで壺イメージ療法とことばにする®の違いは、話をする主体です。


壺イメージ療法においては、体感覚を味わってその内容をクライエントが話したりするわけですが、ことばにする®においては、もはやその視覚的イメージや体感覚そのものが話し出します。


クライエントは、話をする主体ではなく、話を引き出し、話を聞く役割として存在しているわけです。


ちょっと、何を言っているのか・・・という感じでしょうかね?


今日はこれくらいで止めておきましょう。





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