メークアップアーティストのCeCeさんが書いた 『美容はメンタルが9割』によるとコンプレックスは、 口に出して言うことで軽くなるそうです。
実は、このことは、臨床心理学的にも理にかなっています。 心の中にモヤモヤとした悩みがあるときに、 誰かに話を聞いてもらうとスッキリしますよね。 実は、悩みごとは口に出してしまうと消える性質があります。 コンプレックスも悩みですから、 口に出してしまうと軽くなるというのは、そうだと思います。
それだけでどの程度軽くなるかはわからないのですが、 もっとちゃんとしたスキルを使えば、 コンプレックスは完全に消し去ることができます。
ところで、『美容はメンタルが9割』の中では、 美容にとって自己肯定感がとても重要だと書いてあります。 これも本当にそのとおりだなと思いました。 著者のCeCeさんは近藤麻理恵さんの専属メークアップアーティストだったそうです。
自己肯定感が高まれば美しくなるし、 逆に、美しくなると自己肯定感は高まるという関係があるでしょう。
自己肯定の真逆には、自己否定があると思いますが、 コンプレックスは、自己否定そのものですよね。 心理療法でコンプレックスをなくしてしまえば、 自己肯定感が上がって、美しくなるのです。
そういう意味で、心理療法家である私が美容に対してできることは、 自己肯定感を高めてあげるということだなと改めて思います。
2022/11/20 以下追記
コンプレックスは口に出して言うことで軽くなるということについて、 すこし追記させてください。
例えば「目が小さい」というコンプレックスを持っていたとします。 その場合「目が小さい」と口に出すわけですが、 それだけだと軽くなったとしても、完全になくなるわけではありません。
完全になくすためには、それについて心の奥で思っていることを、 すべて口に出して言う必要があります。 そのためには、心の奥に眠っているのですが、 それに1つ1つ気づいていって、口に出して言うのです。
簡単な作業ではないのですが、 心理療法のテクニックを使うと、 それが簡単にできるようになりますよ。
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