前回は、心的外傷後成長として、人間としての強さと、感謝の2点を取り上げました。
今日は、もう2つをご紹介します。まず、「新たな可能性」です。
トラウマと言うのは、人生の中でも非常に大きな体験ですので、それによって、価値観や人生観が変わるということが起きる場合があるのですが、
その結果として、人生の中で取り組みたいと思うことが変化するのですね。
そして新しい可能性が生まれるわけです。
確かに私の場合においても、学生時代や東芝時代には、まさか心の分野に興味を持つとは思っていませんでした。
人格的にも、激情・激昂・熱血型から、温厚・のんびり型へと変化して、全く違う人生を生きるようになりました。
思いもしなかった新しい可能性が花開いたと思っています。
心的外傷後成長の次の項目は、「他者との関係の変化」です。
トラウマという大きな困難を乗り越える中では、誰かに助けてもらうこととなります。
その中で、人間関係を、深く意味のあるものとして感じるようになります。
私の場合には、特に父親との関係が見直されました。
私にとっての父親は、苦しみの種を植え付けた元凶であると同時に、そこから救い出してくれた人物でもあると思います。
様々なメンタル問題を乗り越えた今、重要なのは、その両面を認めて、受け入れることだと思います。
憎む自分もいる。
同時に、
感謝する自分もいる。
という両面性が自分の中にあるわけです。
ただただ憎み続けるのは違いますが、感謝すべき、感謝しなきゃいけないと、無理に振舞うのも違います。
愛と憎しみは表裏一体の関係です。
その事実に気づいたことが、私における成長の1つかもしれませんね。
今日は、
・新しい希望
・他者との関係の変化
ということでした。
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